労働問題

搾取される若者たち ―バイク便ライダーは見た! (集英社新書): 阿部 真大: 本

PR
ブラウズ

搾取される若者たち ―バイク便ライダーは見た! (集英社新書)

搾取される若者たち ―バイク便ライダーは見た! (集英社新書)

商品の説明

搾取される若者たち
「引きこもり」や定職に就かない「ニート」といったイメージが浸透していることから、20代の若者たちは一般的には怠け者が多いと思われがちかもしれない。本書は、事実はその正反対であると告発するユニークな視点の書だ。東京大学大学院生の著者が「バイク便ライダー」として働いた経験を基に、現代の若者、特に「団塊ジュニア」と呼ばれる世代がワーカホリック(働き過ぎの人間)となり、その弱みにつけ込む経営者から低賃金重労働を課せられて搾取を受けていると力説する。

バイクやガソリン代は自腹で、「荷物を何個届けたか」のみで支給される歩合制の報酬のために、バイク便ライダーたちは命を削るような働き方をしているという。さらに不幸なことに、それを「おかしい」と感じ取る知識や経験にも乏しい。著者は同じような搾取の構造が、SE(システムエンジニア)や介護士の世界にも存在すると指摘し、本書を通じて彼らに情報交換の重要性と連帯を叫ぶ。

社会学的な見地から、団塊ジュニアが経験してきた激烈な受験戦争とその後の就職難についても考察を加える。そうした体験により、与えられた職務に盲目的に挑む従順な性格が醸成された可能性が強いのではないかという推察にも行き着いている。


(日経ビジネス 2007/01/22 Copyrightc2001 日経BP企画..All rights reserved.)

出版社/著者からの内容紹介

「好きを仕事に」の落とし穴とは!?
東京大学の若き社会学者が、バイク便ライダーの仕事を1年間体験した。そこで出会ったのは、ニートでも俺様でもない働きすぎの同僚たちだった。広がる不安定雇用と新たな搾取の実態を詳しく分析。

内容(「BOOK」データベースより)

大学を休学した「僕」は、一年間にわたりバイク便ライダーの仕事に従事する。そこで出会ったのは、不安定雇用の立場に甘んじながら、危険労働の現場に積極的に飛び込む、同僚ライダーたちの姿だった。広く他業種を見渡しても、ニート問題や引きこもりでやり玉にあがることの多い若者たちは、むしろ、自ら進んでワーカホリック状態に陥っている。それは一体なぜなのか?東京大学大学院に在籍中の著者が、自らの体験をもとに、同世代の団塊ジュニアが直面する労働・雇用問題を分析した、衝撃の論考。

内容(「MARC」データベースより)

大学を1年休学して体験したバイク便ライダーの世界。不安定雇用に甘んじながら、同僚たちが自発的にワーカホリックに陥るのはなぜか。格差社会に生きる若者を搾取する、職場のメカニズムを徹底検証!

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

阿部 真大
1976年生まれ。岐阜県岐阜市出身。東京大学大学院後期博士課程在籍。専攻は労働社会学・家族社会学・社会調査論。大学休学中のバイク便ライダー体験をもとに、団塊ジュニア世代が直面する労働・雇用問題を、社会学的な知見を駆使して考察した『搾取される若者たち―バイク便ライダーは見た!』がデビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次

第1章 いま、若者の職場があぶない!(自己実現系ワーカホリックの時代
ワーカホリックが不安定就業と結びつくとき ほか)
第2章 仕事にはまるライダーたち(二種類のライダーたち―時給ライダーと歩合ライダー
ミリオンライダー ほか)
第3章 終わりは突然やってくる(時給から歩合へ―ワーカホリックへ向かうライダーたち
あるライダーの変化 ほか)
第4章 職場のトリック(ワーカホリックのからくり
職場のトリック(1)コーチのトリック ほか)
最終章 目覚めよ!雑草世代―リスク管理と連帯(職場の誘惑に抗するために―処方箋の提示
素直で好戦的な世代 ほか)