労働問題

文化と闘争―東宝争議〈1946‐1948〉: 井上 雅雄: 本

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文化と闘争―東宝争議〈1946‐1948〉

文化と闘争―東宝争議〈1946‐1948〉

内容(「BOOK」データベースより)

戦車まで出動した争議の内実は?「来なかったのは軍艦だけ」として知られる東宝の大労働争議。「創造の自由」を求めて困難な争議を生きた映画人たちの闘いを、当事者の日記や組合内部文書、会社のマル秘資料などに丹念にあたって、はじめて実証的に跡づける。「解放の記憶」をきざむ争議像の再構築。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

井上 雅雄
1945年北海道生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)。佐賀大学、新潟大学を経て、立教大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

抜粋

この研究は、一九四六年から一九四八年にかけて東宝株式会社で発生
した三次にわたる労働争議を対象として、労使の主張によって構成される争点を
中心にその実体を明らかにすることを企図している。このことを通して、映画と
いう文化生産における経済と芸術の対立・相克の内実を明らかにすること、これ
が本書の目的である。・・・・・・経済と文化という各々固有の律動原理をもつ
社会動力が、映画という文化生産の場において、労働争議を媒介に交錯・拮抗す
る相の実態を、戦後直後の時代背景のうちに描き出そうとする本書の試み
は、誤解をおそれずにいえば、映画の芸術的価値の解明である作品分析やそれ
を生み出した演出家の映画思想・映画文法の解読である作家論によって多くを占
められてきた既存の映画研究に対して、映画の文化社会学的・文化経済学的アプローチ。(「序章」より)

目次

序章 課題と方法―なぜ東宝争議なのか
第1章 第一次争議
第2章 第二次争議
第3章 組合規制
第4章 経営危機
第5章 第三次争議
終章 結論―東宝争議とは何であったのか