出版社/著者からの内容紹介
メリトクラシーの原理が揺らぐ現在、いかなる「能力」を身に付ければ「まともな」処遇が約束されるのか。10の論考を通じ、現代人を不安に駆り立てる「能力」概念を検証する。現代社会の労働を多角的に描く新シリーズ「労働再審」の第一巻。
著者について
1964年生まれ、東京大学大学院教育学研究科教授(教育社会学)。著書に『若者と仕事』(東京大学出版会
)、『多元化する「能力」と日本社会』(NTT出版、第6回大佛次郎論壇賞奨励賞)、『「家庭教育
」の隘路』(勁草書房
)、『軋む社会』(双風舎)『教育の職業的異議』(ちくま新書
)、共著に『「ニート」って言うな!』(光文社新書
)、編著に『若者の労働と生活世界』(大月書店
)。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
本田 由紀
1964年生まれ、東京大学大学院教育学研究科教授(教育社会学)。主著に『多元化する「能力」と日本社会』(NTT出版、第6回大佛次郎論壇賞奨励賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1964年生まれ、東京大学大学院教育学研究科教授(教育社会学)。主著に『多元化する「能力」と日本社会』(NTT出版、第6回大佛次郎論壇賞奨励賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
About this Title
労働の世界の変容を新しい角度からとらえ返すことを企図した本シリーズの第一巻に位置づく本巻は、「能力」というレンズを通して労働を見つめる役割を担っている。「能力」、この面妖でありながらわれわれを惹きつけつづける言葉。労働とは生産体制のなかで人々がそれぞれの「能力」を提供し、それと引き換えに報酬を得ることを意味してきた。産業構造の世界的な布置の変化とともに、要求される「能力」の内容にも新たな様相があらわれ、その価格
である報酬水準の決定は迷路に踏み込みつつある。そうした事態のなかで、労働とそれ以外の領域との境界線はいっそう曖昧になり、「能力」はその輪郭をぼやけさせつつ生活や人間存在の全域へと拡散・浸潤しはじめているかのようである。こうしたかつてない事態を、記述とデータによってできる限り把捉し、労働と「能力」の適切な制御をふたたび手にするための模索が必要とされている。本巻に収められている諸論考はそうした試みの具体例であり、その導入に位置する本章では、総論
として概括的な把握と展望を提示することを目的とする。(「はじめに」より)



