ブックレビュー社
構造変化が進みつつある産業界における雇用問題のなかで,少子高齢化とかかわる部分について論及する
労使・学識者で構成される社会経済生産性本部の雇用政策特別委員会の中に設置された専門委員会の報告書をまとめたもの。
労使・学識者で構成される社会経済生産性本部の雇用政策特別委員会の中に設置された専門委員会の報告書をまとめたもの。
まず,最近の失業率の上昇について,「従来の産業で衰退して余剰人員を抱えるところと,新たな成長産業分野で人材が不足しているところが並存しており,その両者における労働力の質が異なるため,需給の調整が難しく,構造的な失業が増加する可能性が高くなっている」と指摘。
興味深いのは第3章で,年金需給問題への危機感について,この危機感は平均寿命がこれからも延び続けることを前提にしていることに疑問を呈している。また人口の減少によって経済力が減少するという危惧に対しては,経済力の減少スピードを上回る速さで人口減少が進むなら,一人当たりの額はむしろ増えることになる,とする。さらに現在の人口密度からいえば,人口減少も悪くはない,と指摘する。この部分は直接本書の趣旨に関するものではないが,多様な意見を掲載しているという本書の性格をよく反映している。 (ブックレビュー社)
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内容(「MARC」データベースより)
少子高齢社会に対応する雇用政策を提言する専門委員会での諸報告を編集した論文集。今日まで悪化してきた雇用・失業情勢の現状とその原因を解明し、雇用政策の抜本的見直しや、有効かつ適切な政策提言を行う。〈ソフトカバー〉



